啓明学園 スロヴァキア訪問記
□■□ 2000年 春 スロバキア体験学習 □■□
□ 次回に向けての提言 □
今回は、「事前学習」と「英語の語学学習」をして行ったことがやはり成功した鍵だったと思う。出発前に全員で数回集まることによってお互いを知り、また体験学習で自分たちが過ごす国についても情報交換することが出来た。英語のホームステイ用のオリジナルテキストもどんな内容が記してあり、いつどんな時に英語のフレーズを話すかを事前に学ぶことによって、ホームステイ先で安心して話したり活用することが出来た。出発前の語学に対しての不安を少しでも取り除くことができるので自信にもつながった。
スロバキアに行ってから一番感じたことは、学校全体で歓迎をして下さったことだ。本校では、あまり全体での歓迎または交流という点では満足いくものはなされていない。いつも、ある一部の者が歓迎し受け入れに携わっていることが多い。海外から来た方々との交流は、一人でも多くの人が関わることによって受け入れる側においてプラスになることが多いと思う。せっかく海外からの生徒と教師を迎え入れているのだから、もっと彼らの滞在期間に全生徒がふれることのできる何か意味のある交流が出来たら良いと思う。たとえば、初等学校においては、昨年マーキュリー校からの生徒を迎え入れた時には、朝全体で歓迎をし、歌や踊りを見せてもらう時間を持つことができたが、中学・高等学校においては文化祭の中である一部の人々しかふれることが出来なかった。いろいろと予定はあるだろうが、せっかく遠いスロバキアから生徒が来て、歌や踊りなども準備していたのだから時間を少しでも取って貴重な文化紹介を全校生に見せることができれば、もっと多くの生徒が外国に興味を持ち啓明学園の国際交流に参加することができたと思う。
また、マーキュリー校では度々生徒がホスト役を勤めている姿を目にした。訪れた生徒や教師をもてなすという機会を積極的に計画して、多くの生徒が学校の行事に関わるという姿勢を感じた。私達の帰国する前夜には学校主催のDiscoが行われたが、上級生が全ての面で協力し下級生が安心して楽しめる時間を提供していた。このような学校主催のDiscoは年に5回ほどあるそうだ。このような機会を通して生徒達に社会性を身に付けさせているのは素晴らしいと思った。啓明学園でも、外国からのお客様をお招きする機会は多くあるのだから、今後積極的に多くの生徒がホスト役を勤め、色々なことに関わっていってもらいたいと思う。
また、今回はスロバキア人と日本人の文化の違いにも色々と考えさせられる機会があった。やはり、日本人は全体的に感情を表に出さないので、うれしいと思われる時に本当に喜んでいるのかそれとも何か不満があるのかを確認してほしいと聞かれた時が度々あった。これは、今までにも色々な国々へ生徒をホームステイに送った先で良く言われていることだ。事前のオリエンテーションでこのことは確認していたが、やはり難しいようだ。表情がうまく出せない場合は、常に言葉で自分がうれしいと言う気持ちを努力して表していく必要があると思う。
もう一つの違いは、日本人は決められた時間や予定は何としてでも守るということが原則であり、一つの日本の良い点でもあるが、外国ではそれが通用する場合としない場合があるということである。たとえば、集合時間等でも日本人は"分きざみ"で動いていると言われることがあるが、外国の人々にとっては国によって多少の差が生ずる。スロバキアでは20―30分ぐらい遅れることは大した問題ではない。もっと、遅れたからといって不満をもらすこともしない。日本の場合は、30分も遅れたら大変なことになる。それで、外国からの生徒や教師が来た場合でも日本人と同じような感覚で時間を厳守させようとする。これは、時差のある国から来た彼らにとっては大変なことであり、また失礼なことにもなりうる。したがって、受け入れ側は、もう少し時間に余裕をもって予定を組む必要があるし、臨機応変に一つ一つのプログラムに対応して、内容によってはもう少し、時間的な融通を利かせていく必要があると思う。
今回スロバキアに行って改めて感じたことだが、私達は見た目が違っていても同じ人間で、心と心の交流が出来た時に一番に喜びを感ずることができる。言語や文化が違っていてもお互いを理解するために大きな心を持って接して行きたいと思う。
(報告者:関根真理)