自由行動日

8月23日(金)


生徒からの希望もあり、今日は滞在中、唯一の自由行動日。とはいえ自由行動の前に、少しだけプログラム。
ひとつは今年設立された日本大使館訪問。そしてもうひとつはブラチスラヴァ城から街を一望すること。

5月に着任されたばかりの副島大使に面会しました。大使から「スロヴァキアを訪問するのは《通》な人。ヨーロッパを二度三度と訪れた人が次に来るところ。野迫川の皆さんは最初のヨーロッパがスロヴァキアになりますね。とても貴重な経験になるでしょう。ぜひこれからも交流を深めて下さい」とお言葉をいただきました。

「スロヴァキアの独立」を調べ学習のテーマにしている浩之君が「独立の後にはどのようないい点がありましたか?」と大使に質問すると、「やはり自分の国をもてたということが一番でしょう。スロヴァキアの人にも直接聞いてみるといいですよ」とのアドバイス。浩之君、がんばりました!

スロヴァキアとの交流も5年目、これまでの交流の「蓄積」を感じます。これまではこうしたあらたまった席で自分達から発言したり質問したり・・・ということがなかなかできなかったのですが、訪問前にスロヴァキアのことを調べ、自分なりにテーマをもっていると、なんとかひとつでもそのことについて、具体的な行動を起こそう!という前向きな姿勢になるのですね。

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丘の上にあるブラティスラヴァ城へ登り、ドナウ河を見下ろしオーストリアとの国境がすぐ目の前に迫っている地形を確認。また旧市街と新しくできた街の様子の違いも見ました。

お城の中にある博物館には関心がないだろうと帰りかけたところ、生徒達から「見たい」との声。ちょっとうれしい驚きでした。入ってすぐのところに展示されているマンモスの牙に彫られた2万年前の小さな女性像がなぜか気に入ったらしく交替で写真を撮ったり、その他、紀元前のコインや装身具など結構熱心に見入っていました。

その後、旧市街へ出て、いよいよ自由行動。まずはランチ。
自分達で注文し支払いもします。敬子ちゃんと美奈代ちゃんはマクドナルドへ。日本の安くなったハンバーガーとの値段の比較は、どうやら引き分けだったようです。男子グループは先生達としゃれたレストランのテラスで。みどりちゃんとみずきちゃんは通訳のルビカさんと一緒に別のレストランのテラスへ。思ったとおりのものが注文できたのでしょうか?

あとは、やはりお土産探し。中央広場の屋台のお店を物色していました。

「自由行動」といっても、比較的安全な街ブラチスラヴァの、旧市街という、ごくせまい範囲を歩いただけ。しかも大人が背後霊のように見守ってくれる環境では、物足りなさを感じたことと思います。でも、命の次に大切なパスポートを自分でしっかりと持ち歩き、周りをきにしながらお財布を出したり、慣れない外国のお金で支払ったり・・・。普段の生活にはない「緊張感」を味わったことと思います。こうしたことが、自分の世界を広げる、小さな一歩につながるのではないかと思います。

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炎天下の中、歩き回ってへとへとの一日。今日の最後は元大使セドラーク夫妻との夕食会。
セドラーク夫妻は在任中、野迫川村を訪問し、村の自然や産物、村の人々の温かさ、そして夜叉太鼓での歓迎にふれ、素晴らしい思い出として記憶されています。ですから、野迫川村の人々との再会をいつもとても楽しみにしていらっしゃるようです。

ここでも浩之君が「独立してスロヴァキアの人はどう感じてますか?」と質問しました。それに応えてセドラーク氏は、第一次大戦のあたりから現在までのスロヴァキアの足取りを説明し、「もちろんほとんどスロヴァキアの人は独立したことをうれしく思ってますよ」と締めくくりました。
あまりに異なる歴史をもつ日本人の私達が理解するのはたやすいことではないですが、スロヴァキアの人から直接こうしたことを聞けたこと、浩之君の質問のおかげですね。