長雨で寒い日の続く毎日。そんな薄暗い空に嫌気がさして、せめてこのレポートの内容ぐらいは明るい話題にしようと思った。
しかし、ここ2〜3日毎晩のニュースでは、ドナウ川の水量の増加、ジリナ市に進出してきた韓国の自動車メーカーKIA/HUNDAIの土地譲渡問題による工場建設の停止、マダニによる人体への被害、そして民間企業からの賄賂疑惑により、経済省大臣であり新市民連合(ANO)党首でもあるPavol Rusko(パヴォル・ルスコ)の退位。どれをとってもネガティブな話が多い。
しかし、8月23日、このどんよりとした雰囲気の中に晴れ間が刺した。サッカーの話題である。ヨーロッパでUEFA(the Union of European Football Associations)チャンピオンズリーグ・グループリーグの予選が行われていたのをご存知だろうか?
UEFAチャンピオンズリーグはUEFAが主催する最も権威あるクラブ大会で、出場権は欧州各国の国内リーグの優勝チームと上位のチームに与えられる。各国の出場チーム数や出場段階は、UEFAの定める国別ランキングによって決まる。計3回の予選の後、32チームが各組に4チーム、8グループに分かれてグループリーグを行い、各グループの1位と2位は決勝トーナメントへ進出。3位の8チームはUEFAカップ3回戦へ回るが、4位になったチームはその時点で敗退になる。グループリーグを勝ち抜いた16チームは、決勝トーナメント1回戦に臨む。各チームはホーム・アンド・アウエーで2試合を行い、2試合合計得点で上回ったチームが準々決勝へ進む。両チームの合計得点が同点の場合は、アウエーゴールの多いチームが勝者になる1。
この大会にスロヴァキアからもFCペトルジャルカ(ブラティスラヴァ・アルトメディア)、Duklaバンスカー・ビストリツァ、MSKジリナの3チームが出場していた。そして、なんとFCペトルジャルカが9月13日から始まる本戦、グループリーグ32チームに残った!
その本戦進出を賭けたベオグラード・パルティザン(ユーゴスラヴィア)戦は壮絶なものだった。ユーゴといえば、名古屋グランパスエイトで活躍したストイコヴィッチの故郷である。彼の他にも数々の素晴らしいサッカー選手を生み出す国。ベオグラード・パルティザンも油断の出来ないチームであった。
8月23日に行われたその試合は、スロヴァキアでもJOJテレビで生放送された。ちょうど夕飯を取り終えた後、一息つく時間に始まったサッカーを、私も何気なく眺めていた。0対0のまま前半後半が終わり、延長戦が始まった頃には、眺めるだけでは済まず、固唾を飲むように見入いるようになっていた。両チームのすさまじいこと!ゴールへの執念。ディフェンスの執念が表れていた。延長戦も両チームに得点がないまま終わると、試合はPKへと持ち込まれる。緊張はますます高まる一方。両チームが5人ずつ蹴る。それでも双方が3点を獲得。まだ勝負はつかない。さらにPKを続ける。最終的に4対3!FCペトルジャルカが勝利を収めた。
背の高いスロヴァキアのゴールキーパー、Juraj Čobej(ユライ・チョベイ)がゴールに剛速球で飛んでくるボールを両手で跳ね返したとき、グラウンドの選手陣、ベンチの関係者は、彼のもとへ駆け出していた。彼も跳ね返したボールを手で拾って大きく上へ放った後、他の選手陣の駆けてくる方向へ走り出した。そして、一人、二人、三人と次々に飛びつき、勝利の歓喜をあげていた。
翌日、国内のラジオ、ニュースでは、その勝利が大きく取り上げられた。インターネットの http://jp.uefa.com/competitions/UCL/news/Kind=1/newsId=329232.html
でも日本語でその試合の記事を読むことが出来るので興味のある方はご覧頂きたい。
★写真出典:
・Mediumsquare
・slovak champion Artmedia FOTO - TASR/Jozef Ďurník
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ウィークリーレポートを書き始めて今回でちょうど66回目を迎えました。一年半弱に渡り継続してきましたこのレポートですが、この66回目を持ちまして一区切りつけることになりました。記事を読んでいただいた読者の皆様に大変感謝いたします。 また何かの機会に皆様にスロヴァキアの情報をお届けすることがありましたら、またよろしくお願い致します。
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