スロヴァキアの学校は9月に始まり、6月に終わります。
例年のごとく、5月末頃から各大学の各学部それぞれが、卒業式シーズンを迎えました。ほとんどの学部が5年制で、修士号までの修得過程となっています。学士は、3年間学習を終えた時点で、国家試験にパスすると、その称号を貰うことができますが、学士で終える学生はほとんどいません。このことは、学士の試験は途中経過に過ぎず、あくまでも修士修業が大学卒業であるという考え方が一般的であるからでしょう。学部によっては、学士の国家試験がなく、そのまま修士課程に継続されるところもあります。
スロヴァキアでは、大学を卒業するために、論文を提出するだけでなく、国家試験に合格しなければなりません。スロヴァキアにおける大学はほとんどが国立です。 国立大学を卒業するに当たり、国家試験を受けることによって、国から称号を貰うというシステムになっています。ですから、法学部を卒業すれば、卒業した全員が弁護士であり、医学部を卒業すれば、医者ということになります。日本のように、法学部を卒業したけれど、弁護士ではない、というシチュエーションは、スロヴァキア人にとって理解しづらいとの意見を聞きました。
海外の大学は、入学より卒業が困難だということは、日本でもよく言われます。スロヴァキアでも、国家試験を受ける5年生になるまでの過程が、非常に険しい道のりだといえるでしょう。
経済大学では入学した生徒のほとんどが卒業してゆくそうですが、他の大学では、卒業生の数が入学時の人数の3分の1に減る場合もあるといいます。期末テストにパスしないと、学年をダブったり、容赦なく大学から追放されます。このように、在籍することを維持するだけでも大変なので、いざ大学を卒業するとなれば、その卒業式は人生の中でも数えるほどの一大イベントとして考慮されます。
まず、卒業式を迎えることを、カードを作って家族、親戚、友人等に配り、報告します。内容は、簡単にいえば「私、○○○○は、?月△日、無事○○大学??学部を卒業し、修士号を修得します。《といったものです。それを貰った家族、親戚、友人一同が、卒業を迎えた学生の晴れの姿を見に、卒業式に勢揃いします。
卒業式では、各卒業生が教授から卒業証書を授与され、職杖に手を当てて誓いを立てます。その誓いの内容は、各大学で多少異なってきますが、大体の内容は、「○○大学を卒業したことを自覚し、自らの今後の役割に責任を持って臨む・・・《といったものです。
式終了後、ほとんどの学生が、家族、親戚と共にどこかのレストランで会食することが習慣となっています。その時に、卒業生への卒業祝いのプレゼントも用意してくるわけですが、プレゼントとしては、花束、アルコール類、百科事典、その他もろもろだそうです。
数々の難関を乗り越えて卒業するわけですから、日本とは祝い方が違って当然ですね。それにしても、家族、親戚勢揃いで卒業式に出席することには驚きました。
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