やったあ!2004年、第24回フライフィッシング世界大会にて、見事、地元のスロヴァキアが優勝! 団体戦も個人戦も優勝!おめでとう!!!
さあ、今日はこのスロヴァキアが見事に優勝した話題についてお届けしましょう!
8月30日から9月5日まで行われた、第24回フライフィッシング世界大会は、今年はスロヴァキアが開催国となりました。
日本チームのキャプテン、石村美佐子さんがSlovakMallでも書いていた通り、この大会はフライフィッシングのオリンピックとも言われています。世界の23カ国がリプトヴスキー・ミクラーシュ( Liptovsky Mikulas )に集合!
開会式当日はあいにくの雨模様でしたが、盛況の内にこの世界大会の幕が切って落とされました。
ほとんどの国は大会の始まる約1週間前から現地入りして、練習を開始します。競技会場となる川に詳しいものをガイドに付け、練習指定範囲内の場所で釣ります。それ以外の所、つまり、大会で使われる場所は、3週間川を休めなければならない規定があるため、選手だけでなく、地元の人も、大会前にはそこで釣ることは禁じられています。
では、ここで大会のコースについて説明しましょう。川は5つのコースに分けられています。
1. ベラー( Bela )川
2. ヴァーフ( Vah )川‐リプトヴスキー・フラードク( Liptovsky Hradok )周辺
3. ヴァーフ川‐リプトヴスキー・ミクラーシュ周辺
4. ヴァーフ川‐ルジョンベロク( Ruzomberok )周辺
5. オラヴァ( Orava )川
この5つのコース内で、さらに23の区域に区切られています。各選手は3日間に渡って、この5つのコース全てをローテーションしますが、いつ、どのコースのどの区域に当たるかは、大会前日に抽選で決められます。
さて、実際の大会ですが、どのようなルールに基づいて、どのような形で行われるのか、皆さんには想像がつきますか?フライフィッシングをやらない方のためにも、ここで簡単に試合の流れについて触れておきます。
まず、朝の6時から7時にかけて(向かうコースによって出発時間が異なる。)、5台のバスが各選手を乗せて目的のコースへ出発します。
9時から12時が午前の試合。
その後、また、次のコースへバスで移動しつつ、ホテルの用意してくれたお弁当で昼食。
午後は15時から18時と、また3時間にわたる競技が行われます。
そして、試合後はまたバスにてホテルへ戻ります。
試合中は、一人の選手に付き、一人の審判が付きます。審判は常に川岸にいて、選手は魚を釣ると、ネットに入れて審判の所へ持って行きます。自分で魚から針を取ることは禁止です。審判がその針を取り、長さを測り、魚を川へ戻します。魚は20cm以上でなければなりません。
対象魚はダヌビアン鮭、ウグイ、ハヤ、ブラウン・トラウト、ブルック・トラウト、カワヒメマス、ニジマス、川ニジマスです。そして、審判はその釣った魚の種類、長さ、時間を記録します。
今大会での注目すべき国は、近年の世界大会4連勝のフランス、そして過去にも良い成績を収めると共に、スロヴァキアの川にも精通しているチェコ、ポーランド。続いてイタリア、ベルギーなどでした。
そうは言ってもやはり地元はスロヴァキア!「3位入賞の可能性はあるよ!」と意気込みを見せるスロヴァキア勢。しかし、「優勝は難しいな。チェコやフランスには本当に上手い選手がいるからね。」と謙そん気味であったのも事実です。
しかし、何と結果はチームでも個人でもスロヴァキアが1位!個人優勝は、ミロスラヴ・アンタル( Miroslav Antal )氏。皆、その喜び様といったら格別です!試合でくたくたなのにもかかわらず、飲んで歌って踊っての祝賀は朝まで続きました。
今回、このフライフィッシングを取材していくにあたり、スロヴァキアの選手が口を揃えて語っていたのが、フライフィッシングは哲学であり、芸術であり、生涯教育だということでした。
このフライフィッシング、フィッシャー達が各国の釣り技術やフライなどの情報交換をするところも特徴と言えるでしょう。大会中はさすがにそのようなことはしませんが、大会以外の場で会ったりすると、お互いのフライを見せ合ったり、あるいはガイドをして自分たちの釣り方の講義をしたりと、全く秘密主義ではありません。同じ技術を持ち、同じフライを使う中で、いかに自分の磨いてきた腕を見せるかという、正々堂々とした戦い振りに魅力を感じました。


 アンタル選手、個人優勝おめでとう!
|