"HODY"は、"ホディー"と読みます。一体何のことでしょう?
主に週末に、スロヴァキアの全国各地で、この"HODY"を見かけます。私も、最近2つの"HODY"に行って来ました。
"HODY"とは、宗教的な祝祭のことをいいます。それぞれの教会が神聖化された記念日を祝う日、あるいはその教会の守護聖人を祝う日である、伝統的なお祭りです。
この祝祭は、18世紀から19世紀にかけて、教会区の組織が広まると共に、スロヴァキアの全国土に浸透していきました。各教会の祝祭の日は、1年の間に各地で満遍なく行われるよう、その日程は中世の時代に振り分けられたといいます。
日本の縁日にも、的屋はなくてはならないように、"HODY"にも、出店が付きものです。出店というよりは、先程も述べたように、市場といった方が良いかもしれません。子供のおもちゃから、わたあめ、ポップコーンなどもあれば、籠や、金細工、陶器、蝋燭、レース編みなど、伝統工芸品なども売っているからです。
昔は、日々の生活に欠かせない食料品も、たくさん売られていたそうです。
出店のほかにも、今日の"HODY"に欠かせないのが、移動遊園地です。
メリーゴーランドや、バイキング、ゴーカートなど、地域によって規模は異なりますが、子供たちにとっては、どれも魅力的なアトラクションであることには違いありません。移動式なので、一つ一つの構造は小さ目ですが、子供たちにとってはそれで十分。
遊園地で、はしゃぐ子供の姿は、日本もスロヴァキアも同じですね。
この祝祭では、各市町村の地域社会意識を高めること、住民のお互いのつながりを深めることなどが、主な役割とされてきました。
"HODY"のための準備、家や道路の清掃、社交場となる市場すべてが、それらの要素を含んでいると言えるでしょう。午前中は教会に行き(現在は行かない人も多い)、お昼は家族でテーブルを囲み、その後、出店を見に行き、夕方にはそれぞれの家に帰るというのが、ごく一般的なその日の流れです。
そのような1日を見ていると、宗教的な意味とは別に、"HODY"には、家族で過ごす日という意義も含まれていることに気付きます。家を出て暮らしている者は、"HODY"のある時に、帰省し、親も、また実家を訪れます。そこでは、もちろん親戚とも顔を合わせるでしょう。
以前にも、卒業式のレポートで触れたことがありましたが、スロヴァキアでは、家族、親戚一同の集まる機会が、まだまだ多いことがよく分かります。
さて、子供たちが、声をあげて、遊園地の乗り物に夢中になっている間、私が何をしていたかというと、もちろん市場も一通り見ましたが、ポップコーンを食べ、今年の出来たてほやほやのワインを、じっくりと味わっていました。その名も"ブルチアク/Burciak"。
近いうちに、この"ブルチアク"についてもレポートしたいと思います。
それでは、また来週。
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