11月17日は民主化の記念日として国の祝日になっている。
そう、1989年のビロード革命から、今年で15年目。チェコではこの革命で大役を果たした歌手、カレル・クリル/Karel Krylらが出演するコンサートが開催され、テレビでは当時の様子を映画化したものやドキュメンタリー番組が各チャンネルで放送された。学生のデモに始まり、劇場関係者、俳優や歌手らが代表となり、民主化を求める市民が毎日のように、プラハではヴァーツラヴ広場、ブラティスラヴァではSNP広場で集会を開いた。ブラティスラヴァでは1万人以上、プラハではそれを遥に越す数の人々が集まっていたという。
ドキュメンタリー番組では、当時の集会において、レポーターが集まった学生の何人かに広場を訪れた理由を尋ねるシーンがあった。一人は静に「民主化に興味があるから」と答えた。もう一人はレポーターとカメラを見ると、「真実をリポートしないテレビ局の質問に答えたくない!恥を知れ!」と叫んで人込みに消えた。
街のあちこちには自由を求める言葉、コミュニストをやじった看板や、ポスター、文字で溢れていた。街をデモして歩く人々は声を揃えて「真が勝利を挙げるのだ!」「ストライキをしよう!戦おう!」と叫んでいた。コミュニストに対する最期の鐘を鳴らすが如く、皆が、持っている鍵束を手に掲げて振り、蝋燭に火を燈し、自ら民主体制を起こそうとする人々がテレビの画面に映しだされていた。
非常に寒かったというその年の夜に、スロヴァキアの民主化運動に関わった一人、俳優のミラン・クニャシュコ/ Milan Kňažkoは皆にこう呼びかけている。「我々はこれまで、一心に働いた。一度のストライキを起こすことなく働いた。しかし、今こそストライキを起こそう!」
そして、共産主義体制は終結した。
その後、11月17日は学生の日とも言われるように、毎年のようにこの日に学生たちによるデモが行われるようになった。今年は、中央スロヴァキアのバンスカー・ビストリツァ/Banska Bystricaで、大学の学費制度導入に反対するデモが行われた。
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