"Vesele Vianoce!(ヴェセレー・ヴィアノツェ)"と挨拶をしたところで、今回はクリスマス市に続く、クリスマス情報第2弾、スロヴァキアのイブの過ごし方を紹介しよう。
イブの習慣は地域性があり、また各家庭によっても多少異なる。
24日にまずやることは、クリスマスツリーの飾りつけである。こちらの家庭では、事前に購入しておいたもみの木は、イブの日まで飾りつけをお預けにしておく。飾りつけが終わると、ツリーの下に包装紙で包まれたプレゼントを置く。子供へだけでなく、子供が青年以上であれば子供から両親へもプレゼントが贈られる。24日の日までに届けられた、親戚や友人からの贈り物も、その木の下に置く。
その後、事前に焼ききれなかったケーキを焼き、スープを作り、メインディッシュを用意する。さて、ケーキだが、大きなものを一つだけ作るのではなく、何種類ものケーキやクッキーを並べるのがスロヴァキア風。鉄板に流し込んだ生地を焼き、真ん中にジャムやクリームを塗り、溶かしたチョコでコーティングする。最後に食べやすい大きさに四角く切ってお皿に並べる。クッキーはココナッツやくる実入りのものが主流。また、チェリーのシロップ煮をココアの生地で巻き、ココナッツで周りを飾ったチェリーボールもクリスマスのお菓子としてよくテーブルに登場する。
スープは地域により、豆のスープであったり、きのこのスープや鯉のスープであったりするが、このクリスマスのスープとして最も親しみのあるものは、キャベツのスープである。きのこ、サラミ、じゃが芋をそれぞれ小さく切って煮て、そこにキャベツの酢漬けで発酵したものを加える。すべてのものに火が通ったら、皿に盛り、好みでサワークリームを一さじ加えて食べる。
スロヴァキアのメインディッシュは「鯉」である。これもまた地域により、チキンであったり、ウサギであったりするのだが、ここでは鯉を紹介しよう。魚を頻繁に食べる日本人にとっては非常にありがたい習慣で、こちらで年を越すときには、私にとっては、この鯉が一番の楽しみといっても過言ではない。鯉は内臓を取り除いてぶつ切りにし、フライにするか、ぶつ切りにせずにオーブン焼きにするかのどちらかである。オーブン焼きにする場合は玉葱やじゃが芋、ニンニク、レモンの輪切りなどを添えて焼く。フライの場合はポテトサラダと一緒に食べる。
さて、シャンパンで乾杯し、スープ、メイン、デザートと一通りクリスマスの食卓を堪能した後は、ツリーの下に飾っていたプレゼントを開ける。25日に枕もとに置かれたプレゼントを開けるのではなく、その日に開けるのがスロヴァキア式。サンタクロースがプレゼントをもって来るという習慣は24日の夜ではなく、12月6日の聖ミクラーシュの日にある。こちらでは「サンタクロース」とは言わず、「ミクラーシュ」と言って、彼がプレゼントをもって来るのである。子供たちが前日に磨いておいた靴を窓の下に置いておくと、寝ている間にミクラーシュが甘いおかしをその中に入れてくれるのである。
ざっと、クリスマスの過ごし方をここに並べたが、その他にも教会に行ったり、親戚同士で集まったりと、細かく言えば切りがないので、この辺でやめておく。最後にまとめると、クリスマスは恋人と過ごすものではなく、家族で過ごすもの、これがスロヴァキアのクリスマスの過ごし方で、いわゆる日本でいうお正月の様子と同じである。
|