"明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします"
日本での大晦日といえば、こたつに入りながら紅白を見て、年越しそばを食べ、除夜の鐘を突きに行ったり、あるいはその鐘の音を部屋の中で聞いたりして過ごすであろう。しんしんと降る雪の夜に響き渡る除夜の鐘。
「しんしん」という表現は、スロヴァキア語にするのはなかなか難しいが、スロヴァキアの、殊に都会の大晦日には更に似つかない擬態語である。それというのも、都会では大晦日に花火、爆竹をする習慣があるからである。年の暮れになると、店では花火を売り出す。アパートの立ち並ぶ住宅街ではベランダから花火をしたり、爆竹を投げたりするため、ベランダの下には駐車しないようにとテレビのニュースでも注意があった。
大晦日は家で過ごすというよりも、若者たちはコンサートへ行ったり、パーティーへ行ったり、友達同士山小屋で過ごしたりする。そして、23時59分になるとカウントダウンを始め、0時きっかりに「ワァー!!!」と歓声をあげて乾杯し、友人と一緒にいる場合は一人ずつに新年の挨拶をする(男同士の場合は握手、女同士、男女の場合は両の頬にそれぞれ一回ずつのキスも忘れずに!)。
0時を回り、年が明けると、ドナウ川沿いでは花火が何発も打ち上げられる。1月1日は、新年と同時にスロヴァキアの独立記念日でもある。
大晦日の食事は、クリスマスイブに食べるものとほぼ同じだが、魚ではなく少し肉けのものも用意する。正月は富を象徴する豚肉を食べ、逆に鶏やウサギは富が逃げるという考えから食べない。南の地域では硬貨に似たレンズ豆の料理をするし、東のスピシュ地方ではケシの実をお金に例え、ケシの実のケーキ(マコヴィー・コラーチ/makový koláč)を欠かさず焼くという。
1月1日は、そのまま友人と過ごすなり、家族と過ごすなり、家でゆっくりと寝ることが出来る。しかし、こちらではクリスマス時の25日と26日が祝日である代わりに、正月3が日はない。社会人は2日からは仕事である。今年はラッキーなことに2日は日曜日であったため、3日からの出勤となった。
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