今回は去年の7月にレポートしたTAISEI-SKANSKA JV(ジョイントベンチャー)によって行われているトンネル建設工事についての第2段として、先日、3月10日に行われた貫通式の模様をお届けしよう。
今回貫通式が行われるのは2本あるうちの西側のトンネル、ハンガリーへ向かう方のもの。トンネルの名はSitina(シティナ)と付けられた。トンネル周辺の丘の名前から取ったようだ。
さて、その週のブラティスラヴァは、雪の止むことを知らない真冬の天気であった。貫通式前日の天気予報では、当日も雪が降ることを告げていた。しかし、一夜明けると外は見事に太陽が顔を出していた。それでも吹く風は冷たい。会場では、吐く息を白くしながら大成建設の人たちがゲストを迎えていた。
貫通式典を訪れたのは、スロヴァキアの首相をはじめ、運輸通信大臣、道路管理庁長官、ブラティスラヴァ市長、県知事、在スロヴァキア日本国大使、JBIC(国際協力銀行)からの代表、その他である。「トンネルの質の良さに驚いている。この高速道路のトンネルの完成により、交通渋滞が緩和されれば、ブラティスラヴァ市民のみでなく、ハンガリーとチェコへ向かう者にも便宜が図られる。建設に携わっている方々皆様に心から感謝します。」とズーリンダ首相が述べたのに対し、このJVのリーダー会社である大成建設の副社長は「総力をあげ、使命感をもってプロジェクト成功に向け邁進することを皆様にお約束します。」と答えた。
スピーチの後は実際に貫通が行われたが、私の想像していた発破による貫通ではなく、恐竜を思わせるような機械によって最後の一枚の壁を叩き崩す方法が用いられた。貫通の後は、お清め、鏡開きなど、スロヴァキア人にとっては物珍しい日本の伝統儀式が行われた。そして式典の最後は、会場の全員による3本締めで締めくくられた。
夕方のテレビのニュースで流れた貫通式のインタビューの中で、首相はカメラに向かって「このトンネル建設を通してスロヴァキアは、技術だけでなく、国際企業との協力の元でプロジェクトを進行させていくノウハウを確実に学んでいる」とも述べていた。
TAISEI-SKANSKA JVは、今後も、もう一本の東側のトンネル完成に向けて、建設作業を続けていく。
★写真出典:SME ( http://www.sme.sk/ )
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