教育終了一般試験でmaturita(マトゥリタ)と呼ばれるものがある。通常17歳から19歳の高校生がそれを受ける。単に高等教育まとめのためだけでなく、大学受験の権利を得る重要な試験でもある。今年からマトゥリタの成績を大学入試で考慮する制度がいくつかの学部で導入される。そのための改革が行われたところであった。
参考までにスロヴァキアの教育体系の概略を述べると、まず、義務教育の小等学校が9年間、そして高校、専門学校などの中等学校が4年間から6年間(各学校により異なる)、大学である高等教育機関は約5年間(学部により異なる)で、初めの3年は学士課程、残りの2年は修士課程になっている。よって、大学院は全て博士課程の構成で、3年間から5年間在学できる。
マトゥリタは、いわゆる日本のセンター試験のようなもので、受ける科目も人それぞれである。今年は4月12日から筆記試験が始まった。その翌日の13日、数学の試験が行われたが、何と配られた問題用紙には、部分的に回答まで印刷されたものが混ざっていたという事態が発生。このことで文部省は数学のみ再試験を行うことを決定したが、それに抗議して、数学を受験した高校生たちがデモを行った。
実際に筆記テストの問題作成に関わったのは国立教育機関であったが、ブラティスラヴァ市やトレンチーン市のデモではマトゥリタ改革の詰めの甘さとその責任を追及し、Martin(マルティン) Fronc(フロンツ)文部大臣へ辞職を訴えた。東のポプラド市の学生は、大臣の退位ではなく、今回の数学の筆記試験をマトゥリタ全体の評価の対象外にすることを求めた。
このような中、抗議に出向くよりは再試の準備をした方が良いという生徒は自宅で勉強し、デモで訴えている内容について疑問をもつ生徒らも、それには加わらなかった。
結局、26日に2714人の受験者を対象とする数学の再試験が行われた。スロヴァキアでは、試験時は第一装という習慣が多かれ少なかれ残るの中、この再試験に抗議する生徒らはバスローブやジャージで受験した。
再試験では前回のような問題はなかったとの報告だった。結果は5月13日以降に発表されるという。
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