トレンチアンスケ・テプリツェ市はブラティスラヴァから北東へ約140kmに位置する。
私が初めてそこを訪れたのは6年前の冬。雪のちらつく寒い日曜日であった。うっすらと雪の積もった広場には人がほとんど歩いていなかった。その敷地には、木陰に隠れるようにして療養所が建っていていたが、主に運動中枢、神経組織、皮膚に問題のある患者が湯治をしているという。広場は寒さのためか、ひっそりとさびしさが漂う感じだった。 夏は緑も眩しく、涼風の心地よい避暑地になるのだろうなあと考えながら、近くのお土産屋さんで、その土地名物の直径20cmほどの丸く薄いウェハースの箱詰めを買った。ちょうど温泉饅頭とでも言ったところだろうか。
湯治には基本的に医者の処方箋が必要だが、一般旅行客にも利用可能なスパも、もちろんある。インターネットでも検索、予約できるようになっているので、興味のある方は参考にしてもらいたい。
この町では、今ごろの季節になると、毎年映画祭が行われる。映画祭については以前もブラティスラヴァで行われたものに関して触れたが、このトレンチアンスケ・テプリツェの「アート・フィルム・フェスティバル」と題される映画祭は、スロヴァキアのカンヌとも言われるように、国内で最大のものだ。
ゲストとして過去にはソフィア・ローレン、ジーナ・ロロブリジーナ、フランコ・ネロも訪れたという。今年で第13回目になるこの映画祭は、毎年6月の中旬か後半、一週間前後に渡って開催される。
今回はトレンチアンスケ・テプリツェだけでなく、その隣の市、トレンチーンにも映画祭の枠が広げられた。6月17日から25日までの6日間、世界30カ国、合計130本のフィルムが3つのコンペティション部門と9つの非コンペティション部門に分かれて、この2つの町で上映される。
<参考>
温泉:
★http://www.sunflowers-agency.com/spas/trencianske-teplice-spa/
★http://www.slktn.sk/aktuality_en.htm
映画祭:
★http://www.artfilm.sk
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