35度を上回る真夏の天気が続くスロヴァキア。夏期休業中の子供たちは、長雨が過ぎると、待ちに待ったようにプールや湖に出かけ始めた。
スロヴァキア人だけでなく、欧州の人全般は日光浴が大好きである。冬の日照時間の短さを補うように、夏は全身で太陽の熱と光を吸収している。湖の岸では、若い綺麗なお姉さんたちがトップレスで日光浴を楽しんでいる。自宅の庭で作業をするおじさん、おばさんも負けてはいない。水着姿で土を耕したり、きゅうりやトマトを捥いだりしている。また、道路を行く車の運ちゃんの多くも上半身裸だ。しかしこれは、冷房設備の整った自動車が日本ほど広く普及していないためである。
そんな暑さの中、高タトラ山脈(以下タトラ)で山火事が起きた。タトラといえば、去年の11月19日の暴風による被害が記憶に新しい(バックナンバー・2004/11/28 「はげ山、タトラ」参照)。風よって倒れた木々は、今年の5月のスタディーツアーバックナンバー・(2005/5/23 「スロヴァキア・スタディーツアー」参照)でタトラを訪れたときに私も実際に目にしている。
雪が解けてやっと荒廃森林の修復の第一歩を踏み出した矢先に、今度は山火事である。日本の新潟にしても、スロヴァキアのタトラにしても、災害は重なるときは重なる。
火災は、7月30日土曜日、Tatranská Polianka(タトランスカー・ポリアンカ)村の「自由の道」という名の通りから発生した。3ha、5ha、10haと災の範囲を火だるまのごとく広がっていることが新聞に記載されていた。
地上から、そして上空からの必死の消火活動も空しく、立ち入り難い地形と南西の風が伴い、31日には被害は200haにも及んだ。タトラの中心地、Starý(スタリー) smokovec(スモコヴェツ)村のホテルや住居にも炎の手が迫ってきている。消化活動は8月1日午前になっても終わりの兆しを見せず、ついに、チェコとハンガリーへ上空からの消火活動の応援を申請した。今年に入ってからタトラでは12回目の山火事となるが、今回のものは過去半世紀中でも最悪のものだという。
ここ最近の猛暑が火災の原因とばかり思っていたが、出火は観光客による煙草の火の不始末と見られている。自然火災ではなく、人為による火災とは、何とも居た堪れない、悲しい思いだ。
幸いにも、タトラで雨が降ったおかげで、1日の夕方過ぎには、大部分を消化し、山場を越えたと報道された。
★写真出典:
−FOTO TASR - František Iván (from SME)(下8枚)
−FOTO - SITA (from SME)
−FOTO PRE SME - TONDO
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