スロヴァキアの朝は早い。オフィスワークであればどの企業も大体が7時〜8時を労働開始時間としている。工場などは更に早い、5〜6時に始まる。子供たち、学生たちが夏期休業である今は朝の通勤ラッシュはそう恐ろしいものでない。新聞や雑誌を手にしたおばさん、おじさんたちは乗車するとその読み物に目を落とす。ある者は窓の外を眺め、ある者はクロスワードを解いている。
そんな午前7時過ぎの路面電車に私も乗り合わせていた。ブラティスラヴァ中心街からRača(ラチャ)という葡萄の生産が盛んな区域に向かう途中、香ばしい匂いが鼻を掠めた。それはまさしくチョコレートの香り。思わず目を閉じ、鼻先を上げ、その香りを堪能してしまうほど、チョコレート好きにはたまらない香りである。
ちょうど路面線路沿いのそこには、赤と青で塗られた壁の建物があって、匂いの根源はここからやってくる。“Figaro(フィガロ)”、それはスロヴァキアのチョコレート名で名高い。1992年にアメリカのKraft Jacobs Suchardに買収された後も、その商品名を変えずに今も大小各食品店、ガソリンスタンド、キオスクに並ぶスロヴァキアを代表するチョコレートである。
贈り物用で箱に入ったものから料理用(写真A)までチョコレートの種類は充実している。中でも、ドライフルーツの入ったForte(フォルテ)は私のおすすめでもある。Forteにもミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、ビターチョコレートと種類があり、フルーツの他にピーナッツやクッキーの入ったものがある。どれもおいしいが、その中でもおすすめするのがミルクチョコレートにキャラメルやドライフルーツの入ったもの(写真E)。このForteは普通の板チョコに比べて少々値段も高く、40〜50コルナする。
それから日本へのお土産として、スロヴァキア在住の若者に人気が高いのが3Bit(トゥリビット)(写真D)。チョコとクリーム、クッキーの3層からなるスティックタイプのチョコレートである。
これらのチョコレートは、前述のようにごく普通のスーパーなどで見つけることが出来るが、工場に設置されている直接販売店でも購入できる。しかも、価格も少々安くなっている。そして、何よりチョコレートの香りに包まれながら買い物できるのが良い。工場の場所、交通手段は次の通りである。
Kraft Foods Slovakia a.s.
Racianska 44, 832 42 Bratislava, Slovak Republic
Tel: +421-2-49243111 Fax: +421-2-44250016
路面電車:No.3,5,11 „Riazanska“ 下車徒歩1分
※写真出典(A〜F):http://mujweb.cz/www/chocolate/
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