2004年、6月15日(火)スロヴァキア共和国新大統領就任式が行われました。新しい大統領の名前はイヴァン・ガシュパロヴィッチ(Ivan Gašparovič)。1941年3月27日、中央スロヴァキア南部、ポルタール(Poltár)市生まれ。今までは民主運動〈HZD〉党に属する一方、母校である、在ブラティスラヴァ、コメンスキー大学法学部にて教鞭もとっていました。ガシュパロヴィッチは、1993年にスロヴァキア共和国が誕生して以来、ミハル・コヴァーチ(Michal Kováč)、ルドルフ・シュステル(Rudolf Schuster)に続く、3人目の大統領になります。
就任式は6月15日に行われたもの、大統領選挙は第1次予選が4月3日に、最終選が4月17日に行われました。
ここで少し、選挙の裏話でもいたしましょう。実はガシュパロヴィッチは、最終選考に残るまで、ほとんど名も知れない候補者でした。大統領選が始まる以前の世論調査では、常にヴラディミール・メチアル(Vladimír Mečiar)〈HZDS/スロヴァキア民主運動〉とエドワード・クカン(Eduard Kukan)〈SDKU/スロヴァキア民主キリスト教連盟〉がトップを占めていて、国民の間では、最終選にもこの2人が残ると確信されていたのです。そしてこの2人が残れば、大統領はクカンに決まると考えられていました。それゆえ、自分が投票しに行かなくても、他の人もそのように投票すると思ったのでしょう。第1次予選の投票率は47.9%。選挙権を持つ半分以上の人が、選挙に行っていません。5年前の大統領選の時の約74%という数字と比較すると、投票率は一気に下がったことが判ります。果たして、結果は予想を裏返す、クカンの敗戦でした。立候補者11人中、最終選に残ったのは、ガシュパロヴィッチとメチアルの二人。国民の中には、メチアルには専制者の嫌いがあるという者もいます。彼らとしては、メチアルが大統領になるのだけは避けたかったのでしょう。そして、結果は、ガシュパロヴィッチの勝利となりました。
ケンタッキーフライドチキンのカーネルおじさんにも少し似ているような、ガシュパロヴィッチ。大統領という座について、彼はどのような顔を見せてくれるのでしょうか。
写真は、大統領官邸前で、新大統領、ガシュパロヴィッチを待つ人々、報道陣の様子です。
私も彼の姿を一目見ようと、官邸前で待っていました。しかし、時間が経っても、いっこうに姿を見せないので、私は諦めてその場を後にしました。私が去った後に官邸から顔を出したガシュパロヴィッチと、その夫人の姿はインターネット新聞に掲載された写真に見ることができます。
2004/06/19
*** 注意書 ***
民主運動〈HZD〉、〈HZDS/スロヴァキア民主運動〉、〈SDKU/スロヴァキア民主キリスト教連盟〉の政党名は、私が日本語へ直訳したものです。スロヴァキアの政治を研究されている方とは訳し方が異なる場合があります。
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